SPECIAL CONTENTS vol.2 講談社「Grazia」編集長 加藤 孝広さんのクオバディス「ビジネスプレステージ」

加藤 孝広
『Hot-Dog PRESS』『群像』などの編集部を経て、2004年より『FRaU』編集長。2010年6月より『Grazia』編集長に。毎回書物を深く読み解く編集長通信も必読。
www.joseishi.net/grazia/

Text:小柳 美佳 Photo:稲垣 徳文

自分らしいスケジュール管理が可能な【ビジネスプレステージ】

「朝8時から夜10時までの時間軸と、流動的な予定にも対応可能なビジネスプレステージを愛用」

写真:自分らしいスケジュール管理が可能な【ビジネスプレステージ】

クオバディスとの出合いは、20年以上前。社会人となって初めて手帳を使うようになり、先輩の編集者に薦められたと記憶しています。当時は伊東屋で購入した「エグゼクティブ」を使っていましたが、その後、他の手帳と少し浮気をし(笑)、10年ほど前から今日まで、「ビジネスプレステージ」を愛用しています。鞄に入れて持ち運ぶのにも便利ですし、小さくても用を成すので、このサイズに落ち着きました。

編集者という職業柄、朝早くからの撮影や、夜遅い会合、打ち合わせなど、一日を目一杯使うことが多い。土日に取材やイベントが入ることも少なくありません。だから、朝8時から夜10時まで、そして週末もほぼ同様に予定を書き込める手帳は大変便利ですね。

また、僕の大事な仕事のひとつに、ファッションやビューティブランドの展示会取材があります。新作の商品を見て企画を練るために伺いますが、季節ごとに会の集中する時期があって、一日に5、6ブランド回ってというようなこともあるんですね。こうした展示会には、時間指定のアポイント制のものと、オープンハウス形式のものとがあって、もちろん会場もあちこちですから、なるべく効率よく取材して回りたい。こういうとき、僕はいつも、時間指定のないものを下段のNote欄に書き出しておいて、時間経過に応じてフレキシブルに動けるようにしています。最近はデジタルデバイスに予定を入力する人も多いですが、こうしたアナログならではの「曖昧さ」が結果的に時間の有効活用の助けになるところが、この手帳の良さだと思います。

私が見つけた、ダイアリーの活用術

画像:見開きの拡大

「仕事もプライベートも何でも書き込む。『ここには日記じゃない本当の自分がいる』と感じます」

手帳には、仕事のスケジュール以外にも、クレジットカードの引き落とし予定や、趣味であるランニングの大会の予定、結果まで、ありとあらゆることを書いています。娘の修学旅行や息子の部活の試合日程、編集部員の結婚、出産などの日取りまで何でも。例えば、ハーフマラソン大会への出場を決めたら、まず手帳に書き込み、少しはお酒を控え、週末や平日の朝に走り込んだりと、徐々に準備出来ます。先々の出場予定が無いとすぐサボってしまうので(笑)、とても有効。

実際に書いたことはありませんが、僕がもし日記を書くとなったら、きっと気取りや嘘が入る気がするんです(笑)。ですから、飾らずに、ありのままの出来事だけが記されたこの手帳には、本当の自分がいると思っています。

仕事のスタイルに合うカバーの使い方

写真:思い出した時にいつでも礼状が書けるよう、カバー内側にはつねにハガキと切手を差し込んでいます

「思い出した時にいつでも礼状が書けるよう、カバー内側にはつねにハガキと切手を差し込んでいます」

気分を変えられるので、カバーは新色が出ると気になって買い替えてきましたが、今のオレンジは気に入って使って3年目になります。昔はずっと黒だったのですが、鞄の中で見つけにくい(笑)。オレンジは鞄の中はもちろん、編集部でどこかにポンと置いておいても探しやすいですね。色は変えますが、ずっとステッチ入りの合皮カバー「クラブ」を使っています。仕事柄、ジャケットにデニムや、トートバッグなど、比較的カジュアルな格好が許されるので、手帳カバーもカジュアルぐらいがちょうどいい。

手帳カバーの内側は、ポケットとして活用しています。領収書やショップカード、取材などのお礼状をなるべく手書きでと心がけているので、綴りになったハガキや切手など、いろいろと差し込んでいます。2007年には、当時僕が編集長を務めていたFRaUの『TOKYO SMALL RESTAURANT』という特別付録を、「絶対クオバディスの手帳のポケットに入るサイズにして!」と頼み込んだぐらい、ポケットを活用しています。現在出版されている同名シリーズのムック本のサイズも、この手帳が目安になっているんです。

クオバディスと達成したい目標

画像:クオバディスと達成したい目標

「年末へ向けて書くスピードも加速します。手帳の見開きを活用して、何も予定しない日を作るのが目標です」

手帳に書き込むペンは決まっていません。その都度近くにあったペンを使用しています。毎年、年初はすごく丁寧に書くのですが、春になり夏になり、秋になる頃にはどんどん書き方も乱暴になり、字も汚くなっていく(笑)。10年使って変わらないのだから、これは改まらないだろうと諦めています。以前は自分がだらしないからとネガティブに思うこともありましたが、今は、毎年忙しく仕事ができ、年末に向けて書き方にもだんだん加速がつくんだ、とポジティブに考えています。

何かあったときに確認できるよう、会社のデスクには5年分の手帳が入っていて、多分自宅にもさらに前の5年分があると思うのですが、実際に読み返すことはありませんね。時間的に余裕が無いというのもありますが、過去に執着のないタイプなんだと思います。だから、一週間ごとにページの端を切っていくというこの手帳の仕掛けも好きなんです。毎週毎週、時間が前に進んでいくのが実感できるというか。かっこ良く言えば「今日を生きている」、悪く言えば「その日暮らし」ということでしょうか(笑)。

毎年必ず、「何も予定を入れない日を週に一日は作ろう」と目標を立てるんです。週の水曜でも木曜でもいい、空いている日を作って、ひとりでゆっくりものを考えたり、直近の仕事とは関係ない何かをしたりしたい。そのためにこそ、この手帳の見開きを活用したいのですが、誰かに「○○日空いていますか?」と訊かれると、つい「いいよ」と言ってしまう(笑)。で、ひとつ予定が入ってしまうとあとは雪崩のように次々と。これは何とかしたいんですけど、実現するのはなかなか難しそうです。

写真:ビジネスプレステージ 加藤さんが使っていた今回の商品 ビジネスプレステージ

日本国内での一番人気のサイズに、エレガントで落ち着いたプレステージラインのアイボリーペーパー。曜日ごとのNotesスペースが便利なクオバディスダイアリーです。

商品の詳しい情報はこちら